ワタクシが常々お世話になっている方々にライフスタイルやインテリアについてお話して頂きました。 ゲストインタビューインデックスへ
くうかんてきせけんばなし
空間ゲストインタビュー

Yuuさん
リフォームについて
Yuuさんは
住宅リフォームの第一線で活躍されていた一級建築士・インテリアコーディネーターでいらっしゃいます。
長年の経験から学ばれた「リフォーム」についてご自身のサイトで詳しくお話されているので、こちらでは全般的なお話をうかがいました。

「リフォームをしよう」と思うきっかけというのは どのようなところから来ると思いますか?  やはり生活サイクルに沿って、その節目節目での依頼が多いようです。
例えば子供の入学、子供の結婚、そして退職などです。勿論中古住宅の購入時にリフォームされて住まわれるという方は多いですね。

リフォームしたいという潜在的な要望は結構皆さん持っていらっしゃるのですが、何かきっかけが無いと実際には動けないという方が多いんですね。ですからご近所がリフォームされたのを見て・・という連鎖反応的なものも多いんですよ。

今は、昔のように使えなくなったから直すという修繕より、より生活を楽しむ為の生活提案型リフォームが多くなってきています。

ですから緊急性のある修繕以外では、そのきっかけ次第でリフォームを具体化すると言った感じです。

例えば素敵に便利にしたいけれど、どうして良いか解らない、と言う方も多いので、その方の住まい方に沿った具体的提案があると、その大きなきっかけになったりします。

また家の寿命が来る前に手を入れて長持ちさせようと言う場合もあります。
本当は建て替えたいけれどリフォームであと20年その家に住むという決意をされた方などは全面改装などの大きな工事をされますね。

例えば水回りなどは15年程度、壁紙なら10年、スレート瓦であれば25年など、それぞれにリフォームの適切な時期というものがあります。
それをしなければ結局建て替えることになってしまうので、その前に直しておくというリフォームなのですが、これは具体的に水漏れや雨漏り等からリフォームを思い立つと言う方が多いようです。

 しかし、実際はそれでは少し遅いのですよね。ホームドクターのような人が居て、適切なアドバイスをするようなシステムがあれば、家ももっと長持ちするのに・・・といつも思っています。
リフォームに踏み切るときの お施主さんの意志というのは 固まっている場合が多いのでしょうか 具体的にこうしたいというご要望を持ってる方と、漠然と素敵に便利にしたいと思ってらっしゃる方と色々いらっしゃいます。

具体的な要望をお持ちの方にはなるべくそのご希望を満たすようなプラン作りを行うのですが、あまりに具体的過ぎて、「ここにはこれ、そこにはこれ」ときっちり決まり過ぎていて、全体の出来栄えとしてはあまり良くない・・という場合も結構あります。

とりあえず、より視覚的に具体性を与えるようなプレゼンテーション作りを行いお客様に他にも色々なアイディアがある事を提示するようにしないと、結局出来上がってからの満足度が低いと言うことになりかねないのです。

「こんなはずでは無かった」「イメージと違う」「私は素人なのだからもっとアドバイスしてくれれば良かったのに」というセリフはリフォームのクレームの中でも一番多いものかもしれません。そのセリフを聞かないように頑張るのが私たちの仕事なのですが(笑)

ご要望がはっきりしていない方には、プランやデザインのご要望を聞く前に暮らし方の詳しい聞き取り作業をまず行うことから始めます。食事は何時ごろ何人で取るのか、趣味は何か・・など生活全般に関する聞き取りです。
それから初めてデザインや、色の好みなどの打ち合わせに入ります。

ご希望に添えないものは、まず技術的に無理な物。これはもう仕方ないですよね。
ただ、今まで本当に無理な物というご依頼はありませんでした。但し、リスクを伴う物という場合は結構あります。例えばトイレで、外国のグラビア写真のように毛足の長いカーペットを敷きたいというご依頼には、メンテナンスを考えるとお勧めできない等、リスク面の詳しい説明は絶対に必要です。
他にも収納が多すぎる家、窓ばかりの家など、一見良さそうに見えるけれども実際にはリスクを伴うという場合、その説明をきちんとしておかないと後々住みにくいという事になってしまいますよね。

また、ご要望のプランをまとめ、見積もりしてみるとお客様の予算を超えてしまう場合が全体の90%は占めています。その場合グレードを落として金額を落とすか、工事範囲を縮小するか、どうやって金額を削っていくかがいつも問題となります。

緊急性の高い営繕工事のような場合は工事範囲を減らすわけにはいきませんが、生活提案型のリフォームの場合には、工事範囲の縮小での工事のほうが、工事後の満足度は高いようです。
新築のときから将来のリフォームを含めた メンテナンスなどのコストに関して  どのような考え方をしたらよいと思いますか  リフォームし易い家、し難い家というのはあります。例えばプレハブ住宅であれば、構造の問題、確認申請の問題などから基本的にはそこのメーカーでなければ増築などは行いにくい場合が多いのです。

しかし新築時にそのメーカーへ不満を持っていらっしゃる方も多く、リフォームは別会社に依頼したいと言う方も多いんですね。大抵はメンテナンスに対する不満で、壊れたのにすぐ来てくれなかった、というようなご不満です。

私個人の意見としては、住まい方は時間の経過と共に変わっていくもの。家は箱であるべきであると思っています。

細かく色々と詰め込まれた家は確かに便利で住み易いのですが、大きな箱を作っておいて、その時期その時期に合わせて自分で工夫して住み易い環境を作っていく、というほうが結局は住み易い家作りになるのではないだろうかと思うのです。


費用対効果という問題は リフォームでは目に見え易いので 消費者が一番気にする部分ということですが・・・
リフォームの工事金額は数万円から数千万円まで様々です。
新築と違い部位別に行う事も多く、総額3000万円というような新築では紛れてしまうような細かい金額がリフォームではクローズUPされてきます。

あと良くお客様がなさるのが、海外旅行や車の買い替え費用との比較です。
より快適な暮らしをするための費用として、その金額が妥当であるかを比較するわけです。

マンションの場合は特に、買い替え時の売値を考え、どこまでお金をかければ良いか、という問題もあります。

その家にあと何年住むつもりなのか、という明確な目標があれば考え易いことなのですが、生活サイクルは流動的な部分も多いですからはっきり決まってない方も多く、予算を立てる時にも曖昧な生活設計の中で立てることになってしまうわけです。

リフォームは壊しながら作るという手間のかかる作業の為、新築より単価的に高価になります。ですからリフォーム済みの部分に再度工事が入らないような提案も必要になります。

又、リフォームで発生する「取り合い部分」と呼ばれる、既存部分と新規部分の境目の部分にかかる費用は結構大きな金額になります。それができるだけ少なく済むような工夫をすることも大事な事だと思います。

例えばお風呂の工事をするなら、隣り合わせの洗面所の床や壁も補修が必要になる場合が多いので一緒の工事を勧めるとか、リフォームの時にまだ元気であっても将来を考えバリアフリーにしておく、もしくはバリアフリーにすぐ対応できるようにしておく等です。

また屋外の木部の塗装の時には、必ず下地をチェックして、2、3年以内で木部が腐食してしまう恐れがある場合には、木部の交換を塗装時に同時に行うようにする等、一回工事した部分の再工事をしないで済むような提案は、その時は費用は若干かかっても、最終的にはお客様の為になるのではないかと思っています。

『リフォームの場合、工事が小さいということもあって、
空間を創るとか建築産業というより、サービス業と言ったほうがしっくりきます。』
とおっしゃるYuuさん。
「リフォーム!?興味はあるけれど何を聞いたら????」
といった私の漠然とした質問にも的確に答えてくださるところなんてサスガ。
このようにお施主さんの「言葉に表せない思い」もしっかりつかんで形にされてきたんでしょうね。

Yuuさんのサイト「リフォームのホント・裏話」にはこちらからどうぞ。
リフォームのホント・裏話

次回は「バリアフリー」についてです。→→→NEXT

ページの先頭に戻る

「空間」に掲載している文章や画像などの内容の無断転載を禁じます
Copyright(c) 2001-2005 空間 All rights reserved.



SEO 母の日 誕生日プレゼント無料レンタルサーバー プロフ SEO